今回は「幼稚園児」にまつわる興味深い話題を紹介したい。
「幼稚園」の暖かさと「園児の住む自宅」の暖かさが、園児の健康に有意な影響をもたらしているという研究結果だ。

 

園児の病欠と幼稚園の暖かさにも関係が!?

慶應義塾大学 伊香賀研究室の調査によると、
『幼稚園と家の両方が暖かい園児は、幼稚園、家のどちらも寒い園児に比べると、病欠になる確率が約3分の1だ』という。
とても興味深い内容だ。

調査結果を詳しくみていこう。

 

幼稚園については、
【床上1.1mの室温が15℃以上で、かつ、床近傍との上下温度差が5℃未満のグループ】
を「温暖群」。その条件に当てはまらないものを「寒冷群」とし、
住まいについては、
【居間・寝室(居室)が温暖で、かつ、脱衣場・廊下(非居室)が温暖なグループ】を
「温暖群」とし、それ以外を「寒冷群」とする。
※下記のとおり。

この条件下で、①いずれも温暖なグループ②どちらかが温暖なグループ③いずれも寒冷なグループの3つのグループに分けて調査を行った結果、病欠で園を休む確率に有意に差が出ているのだ。

下記のグラフがその結果を表している。

冒頭に記したとおり、幼稚園と家の両方が暖かい園児は、幼稚園、家の両方が寒い園児に比べると、病欠になる確率が約3分の1ということが見て取れる。
 

住まいだけに限らない「暖かな室内環境」の重要性

これまで住まいの暖かさと健康との関連については様々な調査が行われ、その知見が蓄えられてきている。
今回紹介した研究結果からは、幼稚園など、子ども達が1日の中で多くの時間を過ごす場所の環境も健康には大いに影響している、ということが言える。
 

住まいに限らず、特に小さな子どもが過ごす場所については、
暖かな室内環境がいかに重要かということが、これからはより多くの場所で叫ばれるようになるのではないか。

今後の研究にも注目していきたい。
 

※資料出典 / 慶應義塾大学 伊香賀俊治教授 
『ゼロエネルギー住宅が生み出す健康の付加価値』(宮城県 省エネ住宅セミナー 2020.01.27)