前回の記事( 「WHOが寒い家への改善を強く勧告!」)では、WHO(世界保健機関)が「住む人の健康を守るためには、寒い時期でも室内温度は18℃をキープしよう」という明快な指標を世界に向けて強く発信したことに触れた。

そんな中、我が国日本でもいよいよそれに呼応するような動きが出始めた。

 

国交省が、「高齢期の健康で安全な暮らしのための住まいの改修ガイドライン」を策定。

2019年3月28日、国交省は「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドライン」
初めて策定し、公表した。

高齢期を健康で快適に過ごすために、早めに住まいを改修(リフォーム)することのメリットや
リフォームの際に配慮すべきポイントを取りまとめているガイドラインである。

かなり具体的で踏み込んだ内容となっている。
ポイントを見てみよう。

 

出典:国土交通省 報道発表資料(2019.03.28)
   「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドラインの概要」より

 

「配慮すべき事項」の筆頭が「温熱環境」!

このガイドラインの中では、高齢期に健康で快適な暮らしを送るための住まいの「配慮すべき事項」として、8つのポイントが挙げられているが、注目すべきは、その第一番目に挙げられているのが「温熱環境」だということ

高齢者のためのリフォームというと、「バリアフリー」というイメージがまず浮かぶところだが、
「部屋の暖かさ」や「部屋間の温度差をなくす」ことが最重要事項に挙げられている。
公式な見解としてはこれまで見られなかった特徴だ。

住まいと健康の関連を多くの人に知ってほしいと活動している我々にとっても、
大変喜ばしいニュースである。

   

出典:国土交通省 報道発表資料(2019.03.28)
   「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドラインの概要」より

国も本腰を入れて、既存住宅を健康で快適な住まいに改修する流れを促進しようとしているトレンドが、明らかに見て取れる。

この動きが日本の住宅環境の改善に寄与してくれることを強く願うとともに、
住まいを供給する民間の住宅会社は、このガイドラインを具現化するような取り組みを
これからもしっかりと実践していくことが一層求められるだろう。